南国市三畠、陣山、西山は、都市的農村地帯、農地の中に家々が混在しています。山はありませんといいたいが、小さな山が二つ、三畠山と陣山山だけです。JRの駅まで徒歩5分、高速道路の南国インターまで車で5分、高知龍馬空港へ10分。スーマーケット、ホームセンターも5分以内に数件あります。長岡東部保育園、長岡小学校と中学校も近くに、JAも長岡支所として、金融共済と購買販売と揃っています。そして、農業には頼りになる県の農業技術センターが三畠の西1Kmに在ります。

グーグルマップで、南国市三畠を見ていただくと西に香南清掃組合の焼却場があります。そこは、国分川沿いで、三畠より5メートル程度下がっています。西山は、三畠の東南で、広いエリアです。そこから南に行くと5メール程度下がります。その農面道路が高知空港への道になっています。陣山は、南国市の東の端で土佐山田町に接しています。三山ひろしの育ったところです。

我々の地域は、少し高台になっており、排水は極めて良好です。一方、水は物部川に山田是を江戸時代に作られ、用水路が張られています。今は、川のイメージですが、毎年3月には、水止めを行い、川の清掃を行います。農業のためには、水はとても重要です。必要な時に農地に水を入れることができ、終われば、排水を行う。この用水路ができるまでは、野地といわれ、作物が作れないところでした。

農業は昔から盛んで、私たちの親はほとんど農業でした。水稲、早掘りさつまいも、スイカやかぼちゃなど、冬にはだいこんやかぶ、ニンジンなど根ものが多い中、ブロッコリーもあります。農家の子供、私の世代は、ほとんどがサラリーマンになっています。親と農業をされる方は少ない。

施設園芸も盛んです。高軒高の大きなハウスでやっている方々も40年前の低い木材ハウスの方もおられます。皆さん高い技術を持っておられます。燃料費、肥料農薬費、そして設備が高額なので多くの売上がないとお金は残りません。一方、若い方々は、いい成績をあげられているそうです。長岡地域では、特にIターンの方がたくさん施設園芸をやられています。多くの方を雇用しています。

一方、水稲や露地野菜ではこんな事例はありません。水稲では、10haが経営が成り立つ条件です。大型トラクター、田植機、コンバイン、乾燥籾摺り施設など投資額も大きく、また農地の確保が困難なことが最大の要因です。外部の方々を迎え入れるために、農業法人を作っています。我々も10haを超えましたので、露地野菜を含めて、15haの規模での複合農業を実現できます。この台地は、田畑輪作を農業の原則としています。さつまいもの後、翌年には水稲、ブロッコリーやカブの後には春から水稲、そのあとまたブロッコリーと循環させて地力を維持しています。露地野菜にどの程度取り組めるかが、経営のポイントだと思っています。

農業技術センター